孫に何もしてくれない母の心理
こんにちは、リノです。
今回は母の本当の心理について考えてみました。
私にとっては、少し苛立たしい話なのですが、母は私が実家を出て結婚、出産をしてから、あまり会ってくれなくなりました。可愛いであろう孫たちにも会おうとしません。
その背景には、もしかしたら祖母が関係しているのかも、と思い過去のことを思い出してみたのでここに書いていきます。
• • • • • • • • • • • •
長男を出産してまもなく祖母が亡くなり、その後、後を追うように実家で飼っていた犬のモモも亡くなりました。
祖母のことも、モモのことも、「大往生だった」と母は言います。
祖母が亡くなる前の10年程、母な介護に仕事、ととても大変な日々を送っていました。
祖母は足が悪く、車椅子での生活をしていましたが、頭はしっかりしていたので、介護をしてもらっている母に対して、要求ばかりしていました。
「トイレに行きたい」
「顔を洗いたい」
「新聞が読みたい」
「散歩に行きたい」
「お茶が飲みたい」
生きていく上で、ごく普通の要求ではありますが、こういった要求を全て受け入れ、足の悪い祖母を抱えてやっている姿は本当にすごいと思いました。
(私にはできない。)
(何か手伝いたくても、やり方も声の掛け方も分からない。)
ずっとそう思っていました。
母には、自由な時間はほとんどありませんでした。
話は祖母が亡くなった後に戻りますが、祖母も、犬のモモもいなくなって、自由を手に入れた母。
私はもちろん、今度は私達兄妹や孫のことを気にかけてけれたり、会いに来てくれたり、一緒にご飯を食べたり、そんな風になってくれるんじゃないかと、期待していたんです。
小さい頃からずっと母に甘えることが出来なかった私。
やっと、育児の相談、夫婦の相談、人生の相談、いっぱいいっぱい、母はきっと私の話を聞いてくれるだろう、と本当にこの時は思っていたんです。
でも母は違った。
自由な時間が増えても、母から電話をくれたり、会いに来てくれたり、というのは一切なかったのです。
いつも連絡をとるのは私からで、電話やLINEで何度か助けを求めたことありました。
「育児が辛い。どうしたらいいの。」
「旦那と喧嘩した。しばらく実家に帰っていい?」
その度に返ってくる言葉は決まってこうなのです。
「大丈夫。あんたの辛いのなんてどうってことないよ。」
そうして私は自分の辛さや大変さを分かってくれない母に対してだんだんと苛立ちを覚えてきました。
孫を連れて遊びに行った時も、
「こっちに来る時間やお金があるなら、向こうのご両親(旦那の両親)に良うしてやりーや。」
と、よく言います。
私は、
(ああ、結局お母さんは、私や子ども達に興味がないんだ。一緒に成長する姿を喜んだりしてくれないんだ。)
そう思いました。
母は今70に近い歳なのですが、65歳を超えたあたりからよく言う言葉があります。
「お母さんがボケたら、絶対施設に入れてね。」
「頼むから、アンタ達はお母さんの老後の面倒を見ないでね。」
それから、
「何もしてやれんでごめんね。」
この言葉を聞くようになってようやく母の心理が分かってきました。
「お母さんの面倒見なくていいから、もうお母さんに良くしてくれなくていいよ。リノはリノで、頑張りなさいね。」
という意味なんだな、と今ではそう思えるようになりました。
母は本当に祖母の介護が辛かったと言います。
その辛さを自分の子ども達には味わって欲しくないという思いで、将来子ども達に甘えないよう身をひき、実際に施設に預ける時に子ども達が躊躇しないよう、わざと離れてくれたんだと、なんとなくそんな気がして。
確かめてはいませんが。
施設に預けるその時はどうなるか分かりませんし、経済的な事情も出てくるだろうし、介護度がどうとか、家族が勝手に「はい施設〜」て出来るものでもなさそうですが。
母がもし、そんな将来を予想して、私達から遠ざかろうとしているのなら、さすがは母、という感じです。